
トマトの剪定や整枝をする時、
手で取るかハサミを使うか迷うことがあります(パプリカの例)
トマト栽培では、わき芽かきや摘心などの剪定作業が欠かせません。
ところが実際に作業する際、「手で取るべき?」「ハサミで切っても大丈夫?」と迷う方は少なくありません。
特にわき芽が大きく育ってしまった場合は、手で取るのが難しくなります。
トマトの剪定はハサミでもできますが、注意したいポイントがあります。
今回はトマトの剪定にハサミを使う場合のメリットや注意点を紹介します。
■ 基本は手で摘み取る
トマトのわき芽かきや摘心は、基本的には手で摘み取るのがおすすめです。
小さなわき芽であれば、指で軽く折るだけで簡単に取れます。
手で摘み取ると傷口が比較的小さくなり、乾燥も早く進みます。
傷口が早く乾けば病原菌が侵入しにくくなり、病気予防にもつながります。
そのため、家庭菜園では昔から「わき芽は手で取る」が基本とされています。
■ わき芽は小さいうちに取る
わき芽が大きくなってから取ろうとすると、手でもハサミでも傷口が大きくなります。
また、株が無駄な養分を消費してしまうため、生育にも影響が出ます。
理想的なのは5cm以下の小さいうちに摘み取ることです。
週に1~2回見回る習慣をつけると、大きくなりすぎる前に処理できます。

わき芽かきの切り口、遅いので大きいです、病気にもかかりやすくなります
■ ハサミを使っても問題ない場合
わき芽が太くなった場合や、茎が固くなった場合は手で取るのが難しくなります。
無理に引きちぎると茎まで裂けてしまうことがあります。
そのような場合はハサミを使っても構いません。
最近は家庭菜園用の小型剪定ハサミも販売されており、作業効率を重視して利用する方も増えています。
特に栽培株数が多い場合は、ハサミを使う方が作業時間を短縮できます。
■ 切れ味の良い刃物を使う
ハサミを使う場合は、切れ味の良いものを選びましょう。
切れ味が悪いと組織を押しつぶし、傷口が大きくなります。
できれば園芸用の剪定ハサミを使用するのがおすすめです。
また、太いわき芽の場合はカッターやカミソリのような薄い刃を利用すると、切り口がきれいになることがあります。
切断面がきれいなほど、傷口は早く乾きます。
■ 雨の日の剪定は避ける
剪定作業は晴れた日の午前中に行うのが理想です。
雨の日や湿度の高い日は、傷口が乾きにくくなります。
その結果、灰色かび病などの病気が発生しやすくなります。
どうしても作業が必要な場合は、切り口をできるだけ小さくし、風通しを良くしておきましょう。
■ 病気の株は最後に作業する
トマトの病気の中には、刃物を介して広がるものがあります。
そのため、病気が疑われる株は最後に作業するのが基本です。
葉に斑点がある株や、しおれている株を先に触ると、病原菌を他の株へ運んでしまう可能性があります。
健全な株を先に処理し、問題のある株は最後に処理するようにしましょう。
■ ハサミの消毒は必要?
家庭菜園では毎回厳密な消毒を行わない方もいますが、病気予防のためには消毒がおすすめです。
特に複数の株を育てている場合は、作業後にハサミを消毒しておくと安心です。
アルコールや園芸用消毒剤を利用すると簡単に消毒できます。
トマトだけでなく、ナスやピーマンなど他の野菜にも同じハサミを使う場合は、特に注意しましょう。

剪定作業後は刃物を消毒しておくと安心、ビストロン-10 鋏 刃物のウイルス消毒剤
■ 手で取るかハサミか迷ったら?
迷った場合は、わき芽の大きさで判断すると簡単です。
・5cm以下
手で摘み取る
・5cm以上
ハサミや刃物を利用する
・茎が木質化して固い
無理をせずハサミを使う
無理に手で取ろうとして主茎を傷める方が大きな問題になります。
作業しやすい方法を選ぶことも大切です。
■ まとめ
トマトのわき芽かきや摘心は、基本的には手で行うのがおすすめです。
ただし、わき芽が大きくなった場合や株数が多い場合は、ハサミを使っても問題ありません。
大切なのは、切れ味の良い道具を使い、病気を広げないよう管理することです。
小さいうちにわき芽を処理し、株への負担を減らしながら育てていきましょう。



















