トマトの育て方|夢印栽培30年

美味しいトマトをたくさん収穫するコツが満載!

トマト 3本仕立て

3本仕立てが上手にできたらプロ顔負け


トマト栽培の可能性を最大限に引き出す手法、それが「3本仕立て」です。1本仕立てと比較すると、単純計算で収穫ポイントが3倍に増えるため、限られたスペースや数少ない苗から驚くほどの収穫量を得ることができます。

「難しそう」と思われがちな3本仕立てですが、実は2本仕立ての応用編です。どのわき芽を伸ばすべきか、そのルールさえ理解すれば、初心者の方でも1シーズンでベテラン並みの収穫を目指せます。


■ トマトの3本仕立て:基本構成と準備

3本仕立てとは、メインの「主枝」1本と、勢いのある「わき芽(側枝)」2本を並行して育てる方法です。3本の枝を支えるため、栽培環境の構築が成功の第一歩となります。

【支柱の立て方】
3本の枝を広げるため、200cm以上の丈夫な支柱が3本必要です。もっとも一般的なのは、中央に主枝用の支柱を立て、その左右にわき芽用の支柱を扇状、あるいは平行に立てる配置です。これにより、3本の枝すべてに均等に日光が当たり、風通しも確保されます。

 

わき芽を計画的に使うことで、株全体の収穫パワーを最大化します。


■ 厳選!伸ばすべき「2本のわき芽」はどれ?

3本仕立ての成否は、どのわき芽をセレクトするかで決まります。基本的には「エネルギーの強い場所」から出ている芽を選びます。

枝の種類 選ぶポイント
主枝 元の中心となる茎。
わき芽1 第1花房のすぐ下から出る最も勢いのある芽。
わき芽2 第1花房の2段下、またはその周辺の太い芽。

【注意点:台木の芽に騙されない!】
接ぎ木苗を使用している場合、地面に近い場所から勢いよく出る芽は「台木」の芽である可能性が高いです。これはトマトの実がならない不要な芽ですので、必ず根元から摘み取ってください。あくまで「第1花房」を基準に選ぶのが失敗しないコツです。

 

第1花房直下とその下の芽を使うのが、成長のバランスを取りやすい方法です。


■ 繊細な「誘引」と2026年の猛暑対策

3本もの枝を管理するため、誘引作業は2本仕立て以上に丁寧さが求められます。特に初期のわき芽は、少しの力でポロリと取れてしまうほど繊細です。

  • ステップ1(初期): わき芽が20cm程度に育つまでは、支柱に無理に寄せず、紐で緩く輪を作って方向を整える程度にします。
  • ステップ2(中期): 枝が太く、支柱に届く長さになったら、それぞれの支柱へ8の字結びで固定します。
  • 2026年流・夏越し対策: 3本仕立ては葉が茂りやすいため、真夏の猛暑日には株内部の温度が上がりすぎることがあります。風通しを確保するため、混み合った部分の葉は適宜整理し、3本の支柱にしっかり分散させて固定しましょう。

 

はじめは軽く、成長に合わせてしっかり。この加減が美味しい実を育てます。


■ まとめ|3本仕立てでプロ級の収量を

1本の苗から鈴なりにトマトが実る光景は、3本仕立てならではのご褒美です。管理の手間は少し増えますが、その分、収穫時の達成感は格別なものになるでしょう。

  1. 第1花房を基準に、元気な「わき芽」を2本選抜する
  2. 3本の支柱を正しく配置し、日光と風通しを確保する
  3. 枝が折れないよう、成長に合わせた「段階的な誘引」を心がける

もし間違えて芽を摘んでしまっても、トマトは生命力が強いので大丈夫。次のわき芽を待って再挑戦しましょう。多収穫へのチャレンジ、ぜひ楽しんでくださいね!