
ズッカの茎が二股に、2本仕立てにしたら草勢が落ち着いてきました
トマトを育てていると、主枝が1本まっすぐ伸びるはずなのに、途中から茎が二股になることがあります。初めて見ると異常ではないかと不安になりますが、原因によっては問題ない場合もあります。
しかし、中には収量低下につながる深刻な症状も含まれるため注意が必要です。ここでは、トマトの茎が二股になる原因と対策について詳しく解説します。
■ 異常茎によって二股になる場合
トマトの茎が二股になる原因の一つに、異常茎があります。異常茎とは、肥料過多などによって発生する生理障害のことです。
特に窒素が過剰になると茎が異様に太くなり、中心に溝ができたり割れたような形になったりします。この状態が進行すると、「めがね」や「窓あき」と呼ばれる症状へと発展します。
主な特徴は次の通りです。
- 茎が異常に太くなる
- 葉色が濃くなる
- 葉が内側に巻く
- 株全体が過繁茂になる
- 花付きや実付きが悪くなる
このような状態は「樹ボケ」と呼ばれ、収量が著しく低下します。異常茎が発生すると回復に時間がかかるため、早期発見が重要です。
■ 脇芽の生長によって二股になる場合

見落としていたわき芽が伸びてしまい、この後、2本仕立てとしました
トマトは脇芽が発生しやすい植物です。1本仕立てで栽培する場合、脇芽を取り除かなければ主枝と同じ太さに育ち、二股のように見えることがあります。
この場合は異常ではなく、管理上の問題です。
対処法
- 1本仕立て:脇芽を早めに摘み取る
- 2本仕立て:勢いの良い脇芽を残して育てる
- 3本仕立て:栽培スペースと土量に余裕がある場合に採用する
複数仕立てにする場合は、水や肥料を適切に調整し、株への負担を軽減しましょう。
■ 果房が二股になる場合
茎ではなく花房(果房)が二股になることもあります。これは品種特性によるもので、異常ではありません。
特に中玉トマトやミニトマトに多く見られ、収穫量が増えるため歓迎される性質です。
ただし、果房の先端から葉や茎が伸びる場合は肥料過多の可能性があるため、追肥量を見直しましょう。

シシリアンルージュのダブル花房

生長し色づき始めたころを上から撮りました、とても得した気分です
■ 茎が二股になるのを防ぐには
トラブルを防ぐためには、日常管理が重要です。
- 肥料を与えすぎない
- 窒素過剰を避ける
- 脇芽をこまめに摘み取る
- 株の状態を定期的に観察する
- 適切な水分管理を行う
- 土壌の肥料残留に注意する
特に再生土を使用する場合は、前作の肥料分が残っていることがあるため注意が必要です。
■ 異常茎がもたらす影響
異常茎は見た目の問題だけでなく、栽培全体に大きな影響を及ぼします。
- 花芽形成が阻害される
- 着果率が低下する
- 実が小さくなる
- 収量が減少する
- 病害虫に弱くなる
そのため、単なる二股と軽視せず、原因を正しく見極めることが大切です。
■ 最新の栽培技術と予防対策
近年は気候変動による高温の影響で、生理障害が発生しやすくなっています。遮光資材や自動潅水装置を活用することで、生育環境を安定させることができます。
また、土壌のEC値を測定する機器やスマートフォンアプリを利用することで、施肥管理の精度を高めることが可能です。
■ まとめ
- 茎が二股になる原因は異常茎と脇芽の生長である
- 窒素過剰は重大な生理障害を招く
- 脇芽による二股は異常ではない
- 果房の二股は収量増加につながる特性である
- 適切な施肥と整枝が予防の鍵となる
- 日々の観察が安定した収穫につながる
トマトの茎が二股になった場合は、原因を見極めて適切に対応することが重要です。健全な管理を心がけ、豊かな収穫を目指しましょう。