
トマトの枝が混むと、風通しが悪くなったり余計な養分を使うことになります
トマトは生長が旺盛で、気づくと枝や葉がどんどん増えていることがあります。
「元気そうだから大丈夫」と思って放っておくと、株の中が込み合い、収穫量や実の大きさに影響が出ることもあります。
特に梅雨から真夏にかけては生長スピードが早く、管理が追いつかないことも少なくありません。
トマトの枝が混み始めた時の問題点と、失敗しにくい対処法をまとめました。
■ トマトの枝が混むと起きる問題
枝葉が増えること自体は悪いことではありません。
ただし、混みすぎると株全体のバランスが崩れ、思わぬトラブルにつながることがあります。
・風通しが悪くなる
枝や葉が込み合うと、株の内側に風が通りにくくなります。
湿気がこもると、葉が蒸れて傷みやすくなり、病気の原因になることがあります。
また、風の動きが少ない場所は、病原菌や害虫が集まりやすい環境です。
アブラムシやハダニなどが増えていても、葉が茂りすぎると発見が遅れがちです。
症状に気づいた時には被害が広がっていることもあるため、株の内側まで見える状態を保つことが大切です。
最近は高温多湿の日が続きやすく、以前より蒸れによる病気が出やすくなっています。
特に梅雨時は、込み合った葉を少し整理するだけでも病気予防につながります。
・実付きが悪くなる
枝が増えすぎると、株は葉や茎を伸ばすことに養分を使いやすくなります。
その結果、花付きや実付きが悪くなることがあります。
せっかく着果しても、大玉トマトが思うほど大きくならず、中玉サイズで止まることもあります。
トマトは主枝に花房がつくため、「枝を増やせば実も増える」と思いがちです。
けれど、根が吸い上げられる養分や、葉が光合成で作れるエネルギーには限界があります。
枝が増えすぎると、結果として株全体が疲れ、収穫量が落ちる原因になります。

芽かきや下葉かきをして、果樹や樹全体に日が当たり風通し良くしてあげます
■ 枝が混んできた時の対策
枝が込み始めたら、早めに手を入れることが大切です。
ただし、慌てて切りすぎると必要な枝まで落としてしまうことがあります。
順番に整理すると失敗が少なくなります。
・わき芽かきを習慣にする
枝を混ませない一番の方法は、日頃のわき芽管理です。
植え付け直後は生長がゆっくりですが、気温が安定してくると一気に勢いが増します。
トマトは葉の付け根から次々にわき芽が出るため、放置すると短期間で枝だらけになります。
しかも、一度摘んだ場所から再びわき芽が出ることもあります。
最低でも週1回、できれば数日に1回は確認すると安心です。
小さいうちなら手で簡単に取れ、株への負担も少なく済みます。
管理スペースが狭い場合は、毎日少し観察するくらいがちょうど良いこともあります。

わき芽は、次々に出てくるので、忘れずに取ります
・思い切って整理する
すでに枝が込み合っている場合は、不要な枝を整理する方が回復が早くなります。
ただ、花や実がついた枝を切るのは勇気がいります。
けれど、栄養が分散しすぎると、主枝の実まで十分に育たなくなることがあります。
まずは主枝を確認し、残したい枝を決めてから作業します。
主枝以外の不要な枝を切り、その後にわき芽整理をすると失敗が少なくなります。
剪定後は、支柱やネットに誘引し、風通しを確保しておきましょう。
・枝が多すぎて分からない時の整理方法
- 地際近くから伸びる太い枝を2本選んで残します。
- 残した枝を主枝として、他の枝は整理します。
- 主枝から出るわき芽をこまめに取ります。
- 最後に支柱やネットへ誘引して形を整えます。
この方法なら、2本仕立てに整えやすく、株の管理もしやすくなります。
ただし、プランター栽培では根詰まりしやすいため注意が必要です。
容器栽培で窮屈そうな時は、1本仕立てへ戻した方が株の負担が少なくなることがあります。
また、2本仕立てにした場合は、通常より少し多めの追肥を意識すると、生長を維持しやすくなります。
枝を整理した後も、誘引とわき芽チェックを続けることが、収穫量を落とさないコツです。