トマトの育て方|夢印栽培20年

実践的なトマト栽培方法を写真と図版でわかりやすく解説

トマト 日当たり

程よい日当たりで熟していくトマトは、コクがありおいしさ抜群です


■トマトと日当たり

植物の発芽には光が必要なものと不要なものがあります。

トマトの種は発芽時に光を嫌う性質があるため、種まき後は土をやや厚めにかぶせます。

この点は意外と見落とされやすいので覚えておくと便利です。

では、発芽後の生長には日当たりがどのように関係するのでしょうか。

植物は太陽の光を利用して光合成を行います。

光合成では空気中の二酸化炭素と水から養分を作り出し、その過程で酸素が発生します。

トマトが元気に育つためには、この光合成を十分に行える環境が欠かせません。

そのため、トマトは日当たりの良い場所で育てることが大切です。

日照不足になると株が徒長したり、花付きや実付きが悪くなったりすることがあります。


■日当たりは重要?

トマトを光合成させるためにも日当たりは重要です。

日当たりの悪いところで育てれば、ひょろひょろとして緑色が薄いトマトが育ちます。

これは徒長と呼ばれる状態で、茎が細くなり、病害虫にも弱くなります。

また、花芽ができにくくなったり、花が咲いても落花しやすくなったりします。

逆に日当たりの良いところで育てれば、青々としてしっかりと赤い実が実るトマトが育ちます。

果実の肥大も良くなり、糖度も上がりやすくなります。

家庭菜園では、収穫量だけでなく味にも大きな差が出るため、日当たりの確保はとても重要です。

 

日照不足で徒長したトマト苗、今後の生育が危ぶまれる


■トマトは何時間の日当たりが必要?

トマトは、できれば一日を通してよく日が当たる場所で育てるのが理想です。

最低でも5時間~6時間程度、できれば6時間以上直射日光が当たる場所が向いています。

特に午前中から昼頃までしっかり光が当たる場所は、生育が安定しやすくなります。

ベランダ栽培の場合は、南向きや南東向きの場所が有利です。

半日しか日が当たらない場所でも栽培はできますが、収穫量は少なくなりやすいです。

ミニトマトは比較的耐えますが、大玉トマトは日照不足の影響を受けやすい傾向があります。


■トマトは日当たりが大好き

青々としてしっかりとしたトマトの樹を育てるには、日当たりの良い、風通しの良い場所で育てましょう。

トマトは光が当たらないと花が咲かなかったり、落ちたりしてしまいます。

また、わき芽を放っておくと、葉が覆い茂って日当たりが悪くなります。

そのため、わき芽かきはしっかりと行いましょう。

わき芽をかく=摘むことにより、日当たりと風通しの両方が確保できます。

特に梅雨時期は葉が込み合いやすいため、風通しの確保は病気予防にも効果があります。

葉が混み合うと下葉まで光が届かず、株全体の活力も低下しやすくなります。


■夏は日当たりだけでなく暑さにも注意

トマトは日光を好みますが、近年の猛暑では注意も必要です。

真夏に35℃を超えるような高温が続くと、花粉の働きが弱くなり、花が咲いても実がつかないことがあります。

また、プランター栽培では鉢の温度が上がりすぎて根が弱ることもあります。

日当たりは確保しながらも、敷きわらやマルチを利用して地温の上昇を防ぐと安心です。

西日が強烈に当たる場所では、真夏だけ軽く遮光する方法もあります。

日照不足は困りますが、高温障害にも気を付けながら管理しましょう。

 

日照が不足しても困りますが、真夏は暑さにも注意します


■直射日光と日当たり

直射日光と日当たりの違いは? と思いますが、多くの場合は一緒のものと考えて大丈夫です。

トマトは光、特に直射日光が当たるところで育ちます。

地植えはもちろん、ベランダでも室内でも、できるだけ直射日光が当たる場所で育てるのが良いですね。

ただし、室内の窓辺では光量が不足することもあります。

ガラス越しの日光だけでは、屋外ほど十分な光を確保できない場合があります。

家庭菜園でトマトを元気に育てるためには、まず日当たりを優先して栽培場所を選ぶことが大切です。