トマトの育て方|夢印栽培20年

実践的なトマト栽培方法を写真と図版でわかりやすく解説

ミニトマト 花が咲いてから実がなるまで

 

第一花房の一番花、これを見ると安心と嬉しさが込み上げてきます

 

ミニトマトを育てていると、最初の花が咲いた瞬間から毎日観察したくなります。

「いつ実ができるの?」「あと何日で赤くなるの?」と楽しみにしている方も多いでしょう。

ミニトマトは花が咲いてすぐ収穫できるわけではありません。

受粉、結実、肥大、着色という段階を経て、ようやく収穫を迎えます。

今回は、ミニトマトの花が咲いてから実がなるまでの流れと管理のポイントを紹介します。


■ 花が咲いてから収穫までは約50~60日

ミニトマトは、開花から完熟収穫までおよそ50~60日かかります。

気温が高い時期はやや短くなり、春先や秋は長くなる傾向があります。

花が咲いてからしばらくは大きな変化が見られませんが、株の中では着実に生長が進んでいます。

 

房状に咲くミニトマトの花、収穫の楽しみを予感させます


■ 開花後に受粉が行われる

ミニトマトの花は黄色い星形をしています。

花の中には雄しべと雌しべがあり、基本的には1つの花の中で受粉が完了します。

風で揺れたり、昆虫が訪れたりすることで花粉が落ち、受粉が進みます。

ベランダ栽培や雨の日が続く場合は、受粉が不十分になることがあります。

そのような時は、花房を軽く指で弾いたり、支柱を軽く揺らしたりして人工授粉を行うと安心です。

人工授粉をすると、実りの確実性が増します


■ 花が散ったら結実の始まり

受粉に成功すると、花びらはしおれて落ちます。

初めて育てる方は、「花が落ちたから失敗した」と心配することがありますが、実は正常な変化です。

花びらが落ちた後も、ガクはそのまま残ります。

その中心部分が少しずつ膨らみ始めたら、結実成功です。

最初は直径2~3mm程度しかありませんが、日に日に大きくなります。

反対に、受粉できなかった花は、ガクごと黄色くなって落下することがあります。

花が散った後に小さな緑色の粒が残っていれば、ミニトマトの赤ちゃんができた証拠です。

*結実直後の幼果はとても小さいです


■ 結実後は少しずつ肥大する

結実した実は、最初のうちはゆっくり生長します。

毎日見ていると変化が分かりにくいですが、1週間もすると大きさの違いがはっきり分かるようになります。

開花から2~3週間ほど経つと、実らしい丸い形になります。

この頃は株も勢いよく生長するため、水切れや肥料切れに注意しましょう。

特にプランター栽培では乾燥しやすいので、朝の株の様子を確認する習慣をつけると安心です。


■ 緑色の期間は意外と長い

ミニトマトは、実が大きくなってもしばらく緑色のままです。

初心者の方は「なかなか赤くならない」と心配になりますが、これは正常な状態です。

実の肥大がほぼ終わるまでは、緑色の期間が続きます。

この時期にしっかり葉で光合成を行い、糖分を蓄積していきます。


■ 色づき始めると収穫は近い

収穫が近づくと、緑色だった実が黄色やオレンジ色を経て赤く色づき始めます。

色づき始めてから完熟するまでは比較的早く、数日から1週間ほどで収穫できることもあります。

房全体が同時に色づくわけではなく、日当たりの良い実から順番に色づくことも珍しくありません。

色づき始めたアイコ、楽しみです

 

収穫期に入ったアイコ、甘く皮も薄く仕上がり美味しいです


■ 花が咲いても実がならない原因

花が咲いても結実しない場合は、受粉不良が原因となることがあります。

高温や低温、長雨、日照不足などが続くと、花粉の働きが弱くなります。

また、肥料の与え過ぎによる樹ボケでも着果しにくくなります。

花が落ちる場合は、温度や肥料管理を見直してみましょう。


■ まとめ

ミニトマトは、花が咲いてから受粉し、結実して小さな実ができ、その後肥大と着色を経て収穫を迎えます。

開花から完熟まではおよそ50~60日かかります。

花びらが落ちても、中心部分が膨らみ始めていれば結実成功です。

小さな実が少しずつ大きくなり、赤く色づいていく過程は家庭菜園の大きな楽しみの一つです。

毎日の変化を観察しながら、収穫の日を楽しみに待ちましょう。